2009年06月11日

和綿の種

日本滞在も2週間が過ぎました。友人と会ったり、刺し子物の材料などを探したりしながら過ごしていたのですが、思いがけずその間に和綿の種が手許に集まってきました。

はじめは、後学のためにと見に行った全国古代織展で。
そこで展示をしていらした手紡木綿の作家の方とお話をしていたところ、話が布や染色のことから綿花栽培へと移っていき、「今日は最終日なので、よろしければどうぞ・・・。」と展示されていた綿花を下さいました。その綿花は、伯州綿(はくしゅうめん)という三百年前から鳥取県の弓ヶ浜で栽培されてきた日本古来の和綿なのだそうです。

cotton.JPG

このふわふわの綿の中には種がたくさん入っています。
ヘタの付いたままの綿花を見ると、改めて「植物がこのような繊維を生み出してくれるなんて本当にすごい!」と感心してしまいます。


次に種に出会った場所は、念願叶ってついに今年行くことができた松本クラフトフェアで。
和棉の栽培を守り続ける伎倍幡(きべばた)本舗さんのブースで和綿に関する色々なお話を聞くことができ、ご自身で栽培されている和綿の種をそこでも分けていただきました。

kibebata-honpo.JPG

写真は綿繰りの実演をされている寺田徳五郎さん。
作業の最中は動きが速いので、どうしても画像がぶれてしまいます。
綿繰り車に通された後の綿には、まるで絹のような光沢がありました。


上に述べたお二人のお話を聞くうち、次第に、自分でも和綿を栽培してみたい!という気持ちが強くなりました。
綿が集まれば、それを紡いで、織って・・・と夢は膨らみます。でも今は刺し子に専念したいしなぁ・・・と、独り心の中で葛藤。

そんな私の心を見透かすように、寺田さんが仰いました。
「とりあえず育ててみて、収穫したものを4年か5年のあいだ取って置けばいい。たくさん溜まってきたらそれを紡いでもいいし、布団や座布団の中綿にしてもいい。」

寺田さんが最後に仰った、
「昔はどこの家でもそうやって綿を育てて溜めておいて、娘がお嫁に行く時にはその綿で布団を作って持たせてやった。それが日本のしきたりだ。」
という言葉が心に響きました。
この記事へのコメント
こんばんは^^ 私の家で 三河木綿の工房の方から頂いた綿を植えたら 昨年の10月頃 綿が「咲きました」(?)地元のクラフト展の際 糸を紡ぐ体験をさせてもらいましたが あまりに根気のいる作業で 自宅でやるのは 無理だ・・・と諦めてしまいました。刺し子に専念したいと 自分で自分に言い聞かせたような・・・^^;綿は今でも 花瓶に刺してあり なんとも言えない可愛らしさや 自然の神秘というか これで 布を作ってしまう 人間の賢さにも 驚きました。
Posted by おけいこぶり at 2009年06月12日 20:25
かわいいおけいこぶりさま

こんばんは。
ご自宅に綿を植えられたなんていいですね♪羨ましいです。
ちょうど今頃が種の蒔きどきらしく、今蒔けば秋には収穫できると私も伺いました。

たしかに紡ぐ作業は相当に根気が要りそう・・・。
でも枝に付いたままの綿花もとっても可愛いので、飾っておいても十分に楽しめますね♪

「これで布を作ってしまう人間の賢さに驚きました。」というのは全く同感です!
自然はもちろんのこと、人間の知恵の深さにも計り知れないものがありますね・・・がく〜(落胆した顔)
Posted by 刺し子市場 at 2009年06月12日 22:34
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