2007年03月09日

刺し子の魅力再確認

先日、注文していた刺し子の本が届きました。



鈴木満子さんの出身地である東北の庄内地方で刺されていた
「米澤刺し子」を、古い野良着を中心に紹介している本です。


内容をあまり知らずに注文したのですが、本を開いた途端、不覚にも涙があふれてきて止まらなくなりました。

家具や小物を使うなどの演出は一切なく、着物とその詳細の写真のみが載せられているのですが、それがかえって着物の模様や刺し子の縫い目を引き立たせていて、それらを縫った女性達の姿や気持ちを想像せずにはいられませんでした。

貧しい生活の中で、家族のために一針一針心を込めて作り上げた着物。当時は、印を付けずに織目を追って縫っていたそうです。もちろんその頃は電気もありません。どうやってそのようなこまやかで繊細な模様を生み出し、縫い上げていたのでしょうか・・・・・・。当時の質素で勤勉な生活の様子が伝わってきます。


以前に日記でシェイカー教徒について書いたことがありますが、この米澤刺し子のコレクションを見て、再び彼らの言葉を思い出しました。

「祈るのにひざまずく必要はありません・・・・・・あなたが誠実に仕事をすることが、そのまま祈りなのです。」(教団が生んだ名コックの言葉)

「手は仕事に、心は神に。」(創始者マザー・アン・リーの言葉)

信仰こそ違いますが、その行為や心境においてはどこか共通するものがあるように思いました。


必要だから作る、誰かのために作る、という手仕事の原点に立ち戻らせてくれる本です。


参考サイト

鈴木満子(古布母家) http://www.kofu-omoya.com/

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