2008年01月15日

ブラジリアン刺繍

昨年末のシアトル滞在時に、「初心者向けの刺し子講習会」を持つ機会がありました。

集まった方々はもともとキルトや刺繍をしておられる方ばかりだったので、まずは布や糸についての話でひとしきり盛り上がりました。
「日本の刺し子については興味はあったもののなかなか触れる機会がなくて、直接教わることができるのはとても嬉しいわ♪」
と喜んでいただけたので私も嬉しかったですわーい(嬉しい顔)
中には手縫いは初めてという方もおられましたが、皆さんとても丁寧に針を運んでいて、その真剣な姿勢に私もたいへん刺激を受けました。


それぞれの制作したものなどを見せあう中、私の目はある立体的な刺繍に釘付けに・・・。


brazilian embroidery.jpg


それは「ブラジリアン立体刺繍(Brazilian Dimensional Embroidery)」と呼ばれる、見れば見る程もうどうなっているのか分からないような文字通り立体的な刺繍で、訊くと糸も針も専用のものを使うということでした。アメリカでは熱心な愛好者がたくさんいるようですが、日本ではあまり知られていないように思います。

こんなに複雑な刺繍を手掛ける彼女も、「刺し子は真っ直ぐに縫うのと均一な針目を作るのがとても難しい。」とおっしゃっていました。
私にはブラジリアン刺繍の縫い方のほうが、明らかに刺し子よりも難しいように思えるのですが・・・。


運針の技法は、着物を仕立てるときに長い長い直線縫いをするために生まれた、他の国には見られない日本独自のものだそうです。
普段何気なくしている運針も、日本の衣文化の中で育まれた稀有な存在なのだと改めて思いました。
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